中出治
NO.10 1976年
フラメンコ 両用タイプ
中出治氏は中出六太郎のご子息です。
六太郎はクラシックギター製作家であり、マンドリンギター製作家でもありました。
長男の昌広氏がマンドリン製作の道に進んだのに対し、治氏はクラシックギター製作の道に進みました。
阪蔵のご子息の輝明氏、敏彦氏、二人が、クラシックギターの名工房エルナンデス・イ・アグアドで修行したことから、治氏はフラメンコ分野の名品コンデ・エルマノスやアルカンヘル・フェルナンデス等に目を向け、研究して得たものを自身のスタイルとしているようです。
製作本数もそれほど多くないため、一般的には中出系の一人という認識かも知れませんが、ギターの評価は高い製作家です。
出品のギターは、クラシックギターの外観ですがフラメンコのような音抜けの良いタイプです。
フラメンコ・クラシック両用タイプのようなモデルかも知れません。
状態は、トップに亀裂補修がありますが、サイドバックに割れはなく、ネックも正常でプレイコンディションは良好だと感じます。
(指板の一部に亀裂もあります)
日本人製作家の長所として、海外の名品を高いレベルで再現でき、さらに発展させようと研究する点にあります。
フラメンコの名品コンデ・エルマノスA28モデルも幾度も製作した後、おそらく独自の解釈を加えたモデル
中出治 NO.10 1976年
をどうぞよろしくお願いします。
全長:99センチ
弦長:65.5センチ
弦高:12フレット6弦 3.4ミリ 1弦 2.7ミリ
ナット幅:51.5 ミリ
ボディ厚:98 ミリ
ギターを輸送用新品ケースにプチプチを巻いて梱包して発送の予定です。
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