中出治氏は中出六太郎氏のご子息で、クラシック、フラメンコ、両用と各種のタイプを製作する稀有なギター作家です。また、中出一門の技術を継承しながらも、独自の技量と発想により枠に捉われない作品を製作されています。中出治氏のギターは、手造りの製作品であるため、完成本数が少なく、あまり見かけることができない貴重なギターです。
出品のギターは1970年後半の製作と思われ、若き治氏が六太郎氏の元を離れて間もない頃に製作したギターだと思われます。良い材料を使いながら、軽く扱いやすいクラシックタイプのギターで、フラメンコにも両用に使える黒タイプのギターの原型のように思われます。
材料のトップは、杢目の詰まった赤めのスプルース単板、サイドとバックは柾目の美しいローズウッド単板、ネックは硬く締まったマホガニー、指板は縞目の美しい縞黒檀、ブリッジは柾目のローズウッドのようで、ヒールの接合はドイツ式です。また、スプルースとローズウッドの音響効果で、華麗でリズミカルな音色が響きます。製作から半世紀近くが経過していますが、キズや打痕は少なく、トップに表面割れが数本入っているため、前のオーナーが塗装修繕しており、年代物ながら、まずますの良いコンディションを保っています。また、試奏用の弦が張ってありますのですぐに試奏していただけます。
ギター愛好家の皆さまには、製作数が少なくたいへん貴重な、中出治130番ギターをどうぞよろしくお願いします。
全長:99センチ
弦長:65.5センチ
弦高:約2.1ミリ 12フレット1弦
約2.8ミリ 6弦
ナット幅:約5.1センチ
ボディ厚:約9.6センチ
新品ケース付
新品ケースにプチプチを巻いて梱包します。
安全にお届けします。
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