中出輝明のハカランダによるオール単板クラシックギターです。(1975年 C20)
中出輝明はアグアドの工房に弟子入りして研鑽を積んでおられます。(今井勇一さんの師が中出輝明です)
ボサノバギターの巨匠バーデン・パウエルはアグアドをメインに使用しております。
アグアドの継承者の中出さんのギターだけあって、まさにアグアドのような甘くて芯のある音色で、ボサノバにももってこいのギターです。
下記が当ギターの音源になります。
https://youtu.be/Y-4BaE84VzE?si=YIGhPRh2wOlKJqji
アグアドはセラック塗装に世界的な定評がありますが、当ギターの塗装もおそらくセラックで素晴らしい出来です。
アグアドから受け継いだセラック塗装の技術がこの音抜けの良いサウンドの大きな要因になっているのかもしれません。
参考までに1970年代の桜井正毅のハカランダの音源も掲載します。
https://youtu.be/eJM-eq24Qfs?si=pwNPcbfDvTFOExEx
中出輝明のほうが音抜け、サステイン、低音の深さで勝っていると個人的には評価しています。
同じ機種ではありませんが、世界的な名工のギターとの比較動画が下記にあります。(ハウザー3世、ベルナベ、ポールフィッシャー、中出輝明)
https://youtu.be/FW_z_nPBxJw?si=JsSP8VJ1rnpY8Fm0
世界の銘器と中出ギターはほぼ同レベルと言ってもよいと思います。昔は雑誌などの広告を信じて海外ギターに強い憧れを持たれている人も多いかと思いますが、YouTubeの到来で国産のギターがあまりにも過小評価されていることに徐々に気がつく人も増えているようです。
弟の中出敏彦、YAMAHAの江崎もアグアドに弟子入りしており、彼らのハカランダも弾いてきましたが、中出輝明が一番サウンドのレベルが高いと私個人は感じます。
アグアドは音程の精度に難があると言われています。しかし中には音程がしっかりした個体があり、それらがアグアド工房で修行中の中出の製作だという噂があるようです。
スケール656mm
ナット幅52.3mm
フレットほぼ100%近
弦高1弦3mm、6弦3.8mm
多少の浅い小傷はありますが、割れは無くネックもまっすぐで良好のコンディションです。
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