渡辺幸博氏は、高校時代にクラシックギターの演奏を学んでいたことから、ギター製作の道に進み、縁あって、クラシックギター界の大御所、中出阪蔵氏の門下となりました。およそ6年間、中出氏の工房で修行の後、独立して自分の工房を構えました。ギターの繊細な作りとその音色は、師匠譲りであり、独創的なヘッドのデザインが、渡辺ギターの特徴のひとつとなっています。
材料のトップは杢目の詰まったスプルース単板、サイドとバックは華やかな杢目のローズウッド単板、ネックは硬く堅牢なマホガニー、指板は漆黒のエボニー、ブリッジは柾目のローズウッド、塗装はカシューのようです。また、サイドに割れ止めがあり、ヒール接合はドイツ式です。材料を薄めに使って、軽く製作されており、取り扱い易いギターです。
製作から48年が経過し、現代の新しいギターでは表現できない、枯れ切ったスプルースとローズウッドが醸し出す、華麗な美しい音色が広がります。
半世紀近く経過したギターですが、目立ったキズや打痕もなく、良いコンディションを保っています。また、試奏用の弦が張ってありますのですぐに試奏していただけます。
ギター愛好家の皆さまには、製作本数が少なく今ではたいへん貴重な作品となった、渡辺幸博 No.10 77ローズウッドギターをどうぞよろしくお願いします。
全長:100.5センチ
弦長:65センチ
弦高:約3.8ミリ 12フレット1弦
約4.8ミリ 6弦
ナット幅:約5.1センチ
ボディ幅:約9.7センチ
新品ハードケース付
新品ハードケースにプチプチを巻いて梱包します。安全にお届けします。
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