【試奏動画公開中】
https://youtu.be/IHDbn6Nw3j8
遠藤周孝(1863-1910)
日本・鳥取 1900年頃製作
4/4サイズ ヴァイオリン
ボディ長:約357mm
日本のバイオリン製作の歴史において、鈴木政吉(鈴木バイオリン社の創業者)と並び最初期の製作者の一人である遠藤周孝の作品になります。
★文献からの抜粋
「作品の大半は戦争中に焼失。そのため作品が非常に少なく珍しい。この時代の製作者には(まだ楽器製作の情報が十分に伝わってきてなかったにもかかわらず)驚くほど良く出来ているものばかりだった。作品はどれも虎目が大変に美しく、形はストラッド型でもガルネリ型でもアマティ型でもない一種独特のもので、響きは大変に良い。やや音の通りが弱いものがるのは、裏板に北海道のエゾ松を使っているものがあったためと推測される。弾きやすさでは最高だとロシアの演奏者が絶賛した。楽器自体はやや小ぶり。楽器というより芸術品、資料的な価値が高い。これまでの日本人の楽器の中では最高レベル」
アーチはフラットで全体的にマッジーニを参考に製作したものだと思われます。
国産の木材(表板はエゾマツ、裏板等はトチノキ?)が使用され、ニスには色合いの濃淡が現れており、当時の国産バイオリン特有の風貌となっております。
裏板のボタンの下と内部に「ENDO」の焼き印が入っております。
音にはハリがあってしっかりと良く鳴り、とても優雅な音色です。
本格的なモダンバイオリンとしてお使いいただける上級品です。
日本最古にしてとても完成度の高い遠藤周孝の逸品です。
歴史的価値のある貴重なバイオリンですので、コレクションとしても性能の高い楽器をお探しの方にもおすすめです。
一通り調整済み(駒調整、指板ナット調整、ペグ調整、魂柱調整、磨き、クリーニング、全体調整)になります。
クラック修復やネック上げ(ゲタ追加)等、必要な修理は済んでおります。
フィッティングパーツ(ペグ・テールピース・あご当て)は新品の上質エボニー材のものに交換済みです。
新品のナイロン弦が張ってあります。
調整・メンテナンス済みですので、チューニングしていただければすぐにお使いいただけます。
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