出品のギターは、アストリアスの前身である
名工の時代に、俣野勝氏が1968年に製作した、金ラベルA5クラシックギターです。既に57年が経過したビンテージギターになります。
1968年は俣野勝氏が久留米で名工ギターを立ち上げた頃で、各種、グレードの名工ギターの製作が始まり、その頃は、初期の金ラベルに俣野氏が自らグレード名と自身のサインを記入していました。
また、俣野氏がギターを調整するとギターが見違えるような音色に蘇ることから、俣野氏は、音の魔術師といわれ、バイオリン名器ストラディバリウスを日本人で初めて調整したギター作家としてもよく知られています。
しかし、俣野氏は、1981年を最後に、突如としてクラシックギター界から姿を消し、消息も語られることなく、謎の伝説のギター作家となってしまいました。
俣野勝氏のギターはクラシックギターの中でも、飛び抜けて音色が美しく力強いのが特徴で、シダーであるのに、スプルースかと思う音色の華麗さがあります。また、ギターのホールディング、ネックのハンドリングも抜群で、どなたにでも弾きやすく、軽くて扱いやすい特徴があります。
材料のトップはシダー単板、サイドとバックはメープル、ネックはマホガニー、指板はローズウッド、ブリッジもローズウッドのようで、ヒール接続はドイツ式です。また、当時の厳選された良い材料が使用されています。
また、音色には音量があって力強く、シダーとメープルの不思議な音響効果でスペインのフラメンコ調のリズミカルで力強い音色が響きます。また、小さな音、減衰していく音も美しく、音の余韻が味わい深いギターです。
半世紀が経過して、小さなキズや打痕があり、前のオーナーが自ら塗装修繕しています。また、試奏用の弦を張っていますのですぐに試奏していただけます。
ギター愛好家の皆さまには、音の魔術師と言われた伝説のギター作家、俣野勝氏が製作した、初期のギター、名工A5金ラベルをどうぞよろしくお願いします。
全長:100.5センチ
弦長:64.9センチ
弦高:約3.2ミリ 12フレット1弦
約4.0ミリ 6弦
ナット幅:約5.2センチ
ボディ厚:約9.8センチ
古いケース付
古いケースにプチプチを巻いて梱包します。
安全にお届けします。
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