ariaロゴのセミアコです。
ラベルがなく素性が一切不明。ただ海外サイトでロゴが違うだけで、ほとんど形状が同じモデルがヒットしました。
現在はアイバニーズを展開している星野楽器が70年代にアメリカなどでギターを販売する際に使っていたブランド・pencoのe-22というモデルになります。
そのほか国内で販売されていたものとしてはエピフォンのいわゆるブルーラベルからベージュラベルの時期に作られていた、emperor thinlineにも酷似しています。ヘッド形状は異なりますが、ボディ厚やパーツ構成は同じなのでおそらく同等品でしょう。
当時アイバニーズやアリアはマツモクがOEMをしていたようです。本機もそういった過程で作られたものでしょう。
状態
ネック 概ねまっすぐ。※年代並みとは思いますが、若干のねじれがあるかもしれません。
フレットの状態は悪くなく、ブリッジを限界まで下げてもチョーキングをしなければ最終22フレットまで音が出ました。
現状は1.5㎜1.3mmくらいで調整しています。生音だとハイポジションでチョーキングすると若干音が詰まる。アンプの出音だと許容範囲。(あくまで私感)
ロッドはある程度締めこまれていたので、入手時から弦を細いものに変えて(09-42)少し緩めております。
電装系
ピックアップは特に刻印などなくブランドは不明。ただ、ピックアップカバーのさび具合から鑑みるにおそらく当時のものがそのままついていると思われます。
また、配線に不具合があるようで、両ピックアップともボリュームトーンが効きません(ずっとマックス)。変なガリなどはないので、簡単な修理で戻るのではないかと思います。治ったら追記します。
ボディ
多少木部が痩せたのかバインディングとボディのつなぎ目に段差を感じる部分があったり、塗装面に軽いヒビもありますが、年式にしてはきれいです。ピックガードは経年でゆがんでしまっています。重量は約4.3kgです(家庭用体重計)
留意点
ネック
一度折れたようで補修されています。
ただ、補修はプロの仕事のようです。全く動きませんし塗装も色味は別として変な引っ掛かりなどもなく自然です。海外では2~30万円ほどで取引されているようですが上記から価格を落としております。現状品でお願いします。
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